お正月に箱根駅伝を見ていると、必ずといっていいほど外国人留学生を目にしますよね?
特に、各大学のエースが集う【花の2区】で外国人留学生を起用している大学が多いです。
2018年の箱根駅伝では、2人の外国人留学生が花の2区を走りました。
- 山梨学院大学3年 ドミニク・ニャイロ選手(ケニア出身)
- 拓殖大 3年 ワークナー・デレセ選手(エチオピア出身)
山梨学院大学のドミニク・ニャイロ選手は13人抜きで区間新記録に近いペースで快走。
拓殖大学のワークナー・デレセ選手も8人抜きで同様に快走しました。
箱根駅伝の、特にエース区間である2区では毎年外国人留学生のごぼう抜きが目立ちます。
外国人留学生は主にアフリカのケニア人が多く、チームにとって重要な戦力です。
しかし一方で、箱根駅伝に外国人留学生を起用するのはずるいという声もあります。
箱根駅伝への外国人留学生起用にはどんなルールがあるのでしょう?
箱根駅伝の外国人枠や、外国人留学生起用がずるいと言われる理由についてお伝えしていきます。
箱根駅伝の外国人枠は何人?
箱根駅伝を走っている外国人留学生ってとにかく足が速いですよね・・!
日本人に比べて身体能力にとても恵まれていているからか、長い手足で颯爽と何人もの日本人選手をごぼう抜きしていきます。
外国人留学生はでチームにとっては重要な戦力ですが、箱根駅伝の外国人枠は何名までときめられているか知っていますか?
箱根駅伝の10区間のうち、外国人留学生枠は1人のみ
箱根駅伝の10区間のうち、外国人留学生枠は1人に限ると決められています。
箱根駅伝のエントリーメンバーは16人以内、本戦に出場するのが10人で残り6人が補欠です。
補欠となった選手は、本戦に出場する選手の体調不良などにより直前に出場が決まることもあります。
- 外国人選手のエントリーメンバーは2人まで
- 本戦に出場できるのは1人まで
と箱根駅伝のルールでは決められているので、外国人留学生はたった1人しか本戦に出場することができません。
外国人留学生出場はずるい?
箱根駅伝での外国人留学生の活躍がめざましい一方で、外国人留学生出場はずるいという非難の声も挙っているようです。
大学生のスポーツで外国人留学生を起用しているのは大学駅伝だけでありません。
ラグビー部などでも外国人留学生を重要な戦力として有しています。
なぜ、箱根駅伝に外国人留学生が出場するとずるいという批判が繰り広げられるのでしょう?
外国人留学生の足が速すぎる
箱根駅伝に外国人留学生が出場するのはずるいと批判される最も大きな理由は、やはりその足の速さではないでしょうか?
箱根駅伝を実際に走っている選手たちにとっては刺激を受ける存在なのかもしれませんが、箱根駅伝を観戦しているファンからはずるいのでは?という声が多いようです。
日本の大学の駅伝なのに、外国人選手がトップを走っているということが納得いかないという意見もあります。
はじめて外国人留学生を起用した山梨学院大学の監督は、「黒人を使うな」と罵声を浴びることもああったそうです。
ずるいと批判されても外国人留学生をつかうのはなぜ?
箱根駅伝に外国人留学生を起用しているある大学の監督はこう述べています。
「留学生は麻薬みたいなもの。一度使ってしまうとやめられない」
麻薬という例えはちょっと過激ですが、外国人留学生はチームにとってまさに麻薬のような存在なのかもしれませんね。
外国人留学生はもともとの身体能力が高いので来日時にはすでに日本人よりも強い選手ばかりで育成していく必要もありません。
外国人留学生がいないチームは、箱根駅伝の予選会を突破できなくなる?
箱根駅伝に出場する大学の中には、伝統を誇る大学もあれば新興大学もあります。
新興大学が箱根駅伝の出場を果たすためには、留学生の力が必要不可欠になりつつあるのも事実です。
留学生を擁する大学がこのまま増加していくと、日本人選手しかいないチームは、箱根駅伝の予選会を突破できなくなる危機を迎えることも考えられます。
箱根駅伝に外国人留学生を起用するメリットは?
外国人留学生の存在は決して悪ではないと思います。
外国人留学生はチームにとっての戦力になるのはもちろん、それ以外の面でも日本人選手にとってプラスをもたらしてくれる存在だといえます。
日本人選手が外国人留学生に学ぶことも多くあるはずです。
箱根駅伝初の留学生である山梨学院大学のジョセフ・オツオリ選手は、練習の何時間も前から体を動かして準備をしていました。
チームメイトも留学生の姿に触発され、相乗効果でチームが強くなっていったのです。
箱根駅伝と外国人留学生の歴史は?
箱根駅伝に留学生が姿を現してから早くも30年の月日が流れようとしています。
箱根駅伝と外国人留学生の歴史をたどってみました。
外国人選手がはじめて箱根駅伝を走ったのはいつ?
外国人選手がはじめて箱根駅伝を走ったのは1989年の第65回大会です。
箱根駅伝初の外国人選手は山梨学大のジョセフ・オツオリ選手。
花の2区に登場して、1年生ながら7人抜きの快走を見せたました。
その後、2001年には平成国際大が留学生パワーを武器に箱根駅伝に初出場。
外国人選手、特にケニア人留学生を起用することは、新興大学が行う強化方法のひとつになりました。
箱根駅伝の外国人選手=山梨学院大学
根駅伝の外国人選手といえば山梨学院大学というイメージが強いですよね。
近年では次の大学が外国人留学生を起用しています。
- 亜細亜大学
- 創価大学
- 拓殖大学
- 平成国際大学
- 日本大学
- 東京国際大学
箱根駅伝の常連校も外国人留学生を起用している
箱根駅伝の常連校である日本大学にも2000年代にはいるとケニアからの留学生が入学しています。
12回の優勝経験を持つ名門ににケニア人留学生が入学した時には、多くの関係者が驚かされました。
しかし、今では日大にケニア人選手がいるのは当たり前の光景になっているのです。
昨年のの箱根駅伝予選会では、留学生を擁する日本大学が86回の連続出場を誇る名門、中央大学を制して箱根駅伝への切符を手にしています。
箱根駅伝で留学生の制限や枠はある?外国人起用はずるい?選手の参加条件は?まとめ
箱根駅伝での外国人留学生の起用に関しては、本戦にに出られるのは1人と決まっています。
花の2区で、ケニアをはじめとした外国人選手が日本人選手をごぼう抜きするのはもはや箱根駅伝では当たり前の光景ですね。
外国人選手の活躍の一方で、日本の大学駅伝に留学生を起用するのはずるいという批判が絶えないのも事実です。
ただし、外国人選手は確実に重要な戦力になりますし、チームメイートにもプラスの相乗効果をもたらすというメリットもあります。
今後はどんな外国人選手が箱根駅伝で活躍するのでしょうか?
楽しみですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。