季節が秋に変わると、今年も駅伝シーズンの到来だな〜と思いますよね。
毎年、全国各地で開催される駅伝は大小100以上を超えます。
ランナーがタスキを必死につなぐ駅伝は日本人が大好きなスポーツのひとつですよね。
中でも人気なのは毎年お正月の2日、3日に開催される箱根駅伝ではないでしょうか?
2019年で95回目の開催となる箱根駅伝は誰もが知っているお正月の風物詩。
その箱根駅伝の区間の中でも最も注目されるエース区間といえばやっぱり往路の2区です。
箱根駅伝の第2区は最も見ごたえのある区間であります。
各大学がエースを揃えてくることから「花の2区」とも呼ばれています。
2区は外国人選手などの主力によるごぼう抜きが多く見られる区間でもあります。
各大学のエースが集まる花の2区ですが、なぜ箱根駅伝の2区は花の2区と呼ばれているのでしょうか?
2区が特別なのは、箱根駅伝特有のものなのでしょうか?
箱根駅伝ではエース区間である5区と同様に、山登りである5区も注目されます。
箱根駅伝の5区山登りといえば、今までに何人かの【山の神】が誕生している区間ですよね。
5区や他の区間と比べて、なぜ2区だけが花の2区と呼ばれて注目されるのでしょうか?
箱根駅伝の2区だけが花の2区と呼ばれる理由は?
「花の2区」というのは「箱根駅伝」特有のものだそうです。
箱根駅伝の2区だけが花の2区と呼ばれる理由としては、2区のコースの特性などが関係しているようです。
2区で一気に差をつけることができるため
箱根駅伝の2区には以下のような特徴があります。
- あまり差がない中でたすきが繋がれてくる
- 平坦なルートの中では、最も長い距離
- ラストのアップダウンが超ハード
1区は各大学がスピードランナーをそろえてくるため、鶴見中継所には選手たちが僅差で入ってきます。
序盤の流れを引き寄せるには、2区は非常に重要な区間なのです。
2区は1区を終えてまだ各校の順位にあまり差がない中でたすきがつながれることになります。
選手がまだ団子状態ということですね。
各チームが2区にエースを投入することで、一気に他のチームと差をつけることができるのです。
2区はエース級でないと走るのが難しい区間
箱根駅伝の2区はエース級でないと走るのが難しい区間です。
第82回大会で小田原中継所の場所が変更になる前は2区が箱根駅伝の中で最も長い区間でした。
2区の区間は保土ヶ谷駅まではほとんど平坦なのですが、権太坂と戸塚中継所手前の急勾配があります。
地形的にとっても走りづらく、非常に難しい区間なんです。
2区の区間の持つ特徴から2区はエースが集う「花の2区」と呼ばれるようになりました。
花の2区はもう古い?
ただし、最近は花の2区も過去の名残のような感じになってきているのも否めません。
ここ数年は2区以外の区間にエース級の選手を持っていったり、昔に比べて必ずしも各校のエース級の選手が2区に集うとは限らないようです。
どの区間にどの選手を起用するかは各校の戦略にもよるので、必ずしもエースを投入してくるわけではないんですね。
花の2区という言葉の意味も少し薄れてきたということかもしれません。
箱根駅伝花の2区のコースと観戦ポイント!
箱根駅伝の第2区は、鶴見中継所から戸塚中継所までの23.1km。
次のようなコースを辿ります。
- 鶴見中継所
- 横浜駅東口
- 保土ヶ谷駅前
- 権太坂
- 不動坂
- 戸塚中継所
箱根駅伝の2区には学生長距離界をリードする各校のエースが集います。
いつからか箱根駅伝の2区は”花の2区”と呼ばれ、各校のエースがが数々の名勝負を生み出してききました。
長距離走というと、はじめから飛ばさないイメージがありますよね?
しかし、花の2区で最初からゆっくりだと勝負ができないので選手は1km3分を切るハイペースで2区を駆け抜けます。
箱根駅伝花の2区の観戦ポイント
実際に沿道で箱根駅伝を観戦するなら、横浜駅東口前の直線道路は格好の観戦ポイントです。
テレビ中継でもおなじみですが、横浜駅という繁華街の中心のため毎年多くのファンが選手に声援を送ります。
2区の選手の前に立ちはだかる2つの坂とは?
箱根駅伝の2区は10kmを通過するあたりからだらだらとした上りが始まります。(観ている側にはほとんどわからないような坂です)
そして本格的な上り坂の1つ目「権太坂」が選手の前に立ちはだかるのです。
権太坂を上り終えると今度は緩やかに4kmほど下って、横浜新道との合流点から戸塚中継所のある古谷商事前までの約3kmに及ぶ2つ目の上り坂が選手を待ち受けます。
特にラスト800mの急な上り坂はハードで、各大学のエース級の選手でも苦痛に顔を歪めるほどです。
2区の2つの坂を制した者が”花の2区”を制するともいわれているはずです。
2区のみどころはごぼう抜き
箱根駅伝の2区では、駅伝の醍醐味でもあるごぼう抜きを見ることができます。
2区でごぼう抜きするのは、主に外国人留学生が多いイメージですよね。
ただし、日本人選手でも15人や17人抜きを達成した選手もいます。
- 2009年 20人抜き キダウ・ダニエル(日本大学)
- 2011年 17人抜き 村澤明伸(東海大学)
- 2003年 15人抜き 中川拓郎(順天堂大学)
箱根駅伝の中でごぼう抜きが見られるのはほとんどの場合2区だけです。
しかし、10人以上のごぼう抜きをした選手の大学が総合優勝したということはまだないのです。
箱根駅伝2区の区間記録は?
2区の区間記録は2009年第85回大会のモグス選手(山梨学院大学)の1時間06分04秒です。
やっぱり外国人留学生は速いですね!
日本人選手の2区の区間最高記録は、順天堂大学の三代直樹選手の1時間06分46秒です。
早稲田大学の駅伝大学を勤めた渡辺康幸さんも1時間06分54秒というタイムを残しています。
まとめ
箱根駅伝の2区がなぜ花の2区と呼ばれているかを調べてみたら・・
とても長くてハードな区間である2区はエース級の選手でないと任せられない重要な区間であるということがわかりました。
駅伝は、1人だけが早く走ればいいというスポーツではありませんよね。
チーム10人が全区間を走り抜いてたすきをつなぐということが大前提です。
そのため、箱根駅伝の2区にはどの大学もエースを投入して流れを作ろうとするんですね。
花の2区がレースの勝敗を分けると言っても過言ではない重要な区間です。
観戦する側としても目が離せませんね!
次の箱根駅伝では花の2区でどんなドラマが生まれるのでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました。