


箱根駅伝を観ていると、あまりの切なさや選手のつらさを想像して涙がでてくるようなシーンがあります。
そのひとつが、無情とも言える繰り上げスタート。


箱根駅伝の繰り上げスタートルールや意味、往路と復路での違いなどをまとめました!
箱根駅伝の繰り上げスタートのルール

箱根駅伝の繰り上げスタートとは、、トップとのタイム差が一定以上開いてしまったらタスキを繋いでいなくても次のランナーをスタートさせちゃうということ。
もしも繰り上げスタートになってしまったら、自分の大学のたすきをつなぐことはできません・・!
繰り上げスタート専用のたすきが次のランナーに渡され、選手は自分の大学名の入っていないたすきを持って走り出していきます。
学校のタスキには、チームメイトや支えてくれた人すべてのの想いが詰まっています。

繰り上げスタートになるとたすきの色は?
トップから10〜20分の差がついてしまい、繰り上げスタートが決定してしまうと、自分のたすきをつなぐことができません。

繰り上げスタートの場合は、駅伝主催者側が用意したたすきを使用します。
色は、白と黄色のストライプです。
でも、箱根駅伝で繰り上げスタートになったチームも5区(往路の最後の区間)と10区(復路の最後の区間)は大学が用意したたすきをしようするようです。
自分の大学のたすきで仲間が待っているゴールにたどり着いてあげさせたいという意向があるようですね。

箱根駅伝で繰り上げスタートを行う意味は?
箱根駅伝の繰り上げスタートルールを実施する意味はとは・・実は交通規制のためだったんです。
箱根駅伝で選手たちが走っている道路は東海道(国道1号線)
日本の大動脈とも言える幹線道路ですよね。
しかも、お正月の2日と3日・・

箱根駅伝が行われるお正月の数時間前から会場設営が行われているんですよ!

箱根駅伝当日は選手達が走る1時間前くらいには交通規制がかかります。
国道1号線はもともとかなり交通量が多い場所です。

道路事情を考慮するという点で、箱根駅伝には繰り上げスタートルールが採用されているんですよ。

箱根駅伝は毎年日本テレビ系列で中継されてます。

箱根駅伝はテレビで多くの視聴者が観戦しています・・
つまり繰り上げスタートというドラマがあることで箱根駅伝の見せ場を増やすためだとも言われているんです。
箱根駅伝はどのチームがどんな成績で優勝するかが最も注目されますが、まず大前提として出場校全てのたすきを繋がるかどうかも注目されます。

繰り上げスタートでたすきが繋がらないということは、あまりにも残酷です。


箱根駅伝、トップが通過してから20分以内にタスキを渡さないと、繰り上げスタートになる。今年もラストの10区前に國學院大が5秒間に合わず、繰り上げとなった。交通規制の関係上、致した方ないのは解るけど、25分に出来ないのか…。5分伸ばすだけで、1年間がんばってきた大学生の努力が報われるのに。
— Ran (@Ran93210645) 2018年1月3日
箱根駅伝の繰り上げスタートは往路と復路でルールが違う

箱根駅伝のルートは往路が往路は107.5km復路は109.6km
往路と復路では中継所の場所が違うところもあります。
繰り上げスタートについても往路と復路ではルールに違いがあります。
往路での繰り上げスタートのルール
鶴見、戸塚の中継所で10分以上の差がついた場合
平塚、小田原の中継所(第4区)で20分以上の差がついた場合
5区(山登り)を走り終えたタイムで10分以上差がついた場合
もしも往路を走り終えた時点で10分以上の差が付いていたら、6区を走る時にトップから10分遅れでスタートすることになっています
復路での繰り上げスタートのルール
復路の場合は、各中継所で20分以上差がついた場合に繰り上げスタートになってしまいます。
復路ではすべての区間で繰り上げスタートの可能性があります。

箱根駅伝繰り上げスタートのルールや意味!往路と復路で違う!たすきの色は?まとめ
箱根駅伝は大学駅伝選手の誰もが憧れる場所です。
駅伝というスポーツは、誰か1人だけが速く走れば良いというものではありません。
チームメイトや指導者、支えてくれた人たちの思いのつまったたすきをつなぐということは、良い成績を残すことと同じくらいの価値があります。
2000年に入って次々と登場してきた5区の山の神、エース区間を走る外国人留学生のごぼう抜きなど、
箱根駅伝に出場するチームの記録も強豪のチームと新興チームでは差が開いてしまうこともあります。
全ての大学のたすきがつながるように応援しましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。